十二の花   2014年3月5日

photograph by izumi shimada

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精花

めしべが今にもほころんで、
山吹いろがほろり、こぼれそうな風情。
花の精一杯がつまっている。

12・2014年3月5日・精花

【精】セイ ショウ(シャウ) しらげよね くわしい きよい こころ たましい
声符は靑(青・セイ)。[説文]に米を択ぶ意とする。[山海経、中山経]に「よし(供米)には五種の精を用ふ」とあって,よしとは神に供えるため、しらげた穀米をいう。のちすべて精美・精良のものをいい、精神をもいう。1・しらげる、しらげよね。2・くわしい、あきらか、きよい、うつくしい。3・正しい、もっぱら、専一、よいもの。4・ひかり、はれる、もと。5・こころ、たましい、まこと。6・もののけ、ちみ、おにがみ、たま。7・晴と通じ、ひとみ。(白川静『字通』より一部抜粋)