三十五の花 2014年5月11日
photograph by izumi shimada
【慈】ジ シ いつくしむ 声符は茲(じ)。[説文]に「愛なり」とみえる。古くは子をその意に用い、金文の[大盂鼎]に「故に天、異(翼)臨し、子(いつくし)みて先王を法保したまへり」、また[也き]に「懿父(いほ)は廼(すなは)ち子まん」のように用いる。1・いつくしむ、いつくしみ、なさけ、あわれみの心。2・父母にやさしくつかえる。3・また子の字を用いる。(白川静『字通』より一部抜粋)