十九の花
photograph by izumi shimada
【幻】ゲン まどわす まぼろし 予の倒文。相幻惑することをいう。金文の字形は意図の上端にほつれの見える形。もし予の倒文とすれば、予は杼の形。その倒文は、経緯が乱れ紛乱する意となる。それより、幻惑・変幻、また幻化・幻術の意となったのだろう。1・みだれる、まどわす、たぶらかす。2・かわる、真幻のほどが知られない、まぼろし。3・眩と通じ、まどう、てじな。(白川静『字通』より一部抜粋)