三十七の花   2014年5月14日

photograph by izumi shimada

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楚花

楚楚とは蜉蝣の羽のことで
あざやか、美しいという意味らしい。
にほんの楚楚はもっと清楚な風情。

th_37・2014年5月14日・楚花

【楚】 ソ しば むち くるしむ
声符は疋(よし)。[説文]に「叢木なり。一名、荊なり」とあって、叢木(にんじんぼく)を本義とする。[詩、周南、漢広]「言に其の楚を刈る」、[詩、王風、揚之水]「束楚を流さず」、[詩、小雅、楚茨]「楚楚たるものは茨」など茨棘(けいきょく)の類をいう。これを以て鞭笞(べんち)とするので、またむちの意となる。西周中期の金文[きじ]に「王の南征に従ひ、楚荊を伐つ」とあって楚荊を連言しており、楚をまた荊ということもあった。1・にんじんぼく、とげのある灌木、しば、ばら。2・むち、しもと。3・うつ、いたむ、くるしむ、かなしむ。4・そに通じ、連なる。5・楚楚、茂る、うつくしい。6・国の名。(白川静『字通』より一部抜粋)