瞬花
この花びらのいさぎよい形と
密集している蕊のコントラストが
いのちの瞬間を切り取っている。
【瞬】 シュン またたく まばたく まじろぐ
声符は舜(しゅん)。[説文]に「目を開闔(かいかふ)してしばしば揺かすなり」とあり、寅声とするが、寅声六字のうち、この字のみ声が異なる。寅は矢に左右の手を加えてその曲直を正す形。字をまたしゅんに作ることからえいば、矢によって目を瞬く意かと思われる。1・またたく、まばたく。2・まじろぐ、めがうごく。3・しばらく、またたく間。(白川静『字通』より一部抜粋)