千夜千食

第96夜   2014年6月吉日

  • icon_14px
  • icon_14px
  • icon_14px
  • icon_14px

二期倶楽部の「海鮮丼」

ガーデンスタイルなのに海鮮丼があるの?
そう、ふっふっふ、あるんですよ。
鱒やアボガドがたっぷり入った二期倶楽部特製。

 山のシューレのシンポジウム終了後、遅めのランチを食べて帰ろうとガーデンレストランを訪れた。メニューを見ていると、そこに海鮮丼というのがあった。正確なネーミングは憶えていないが、二期倶楽部ならではの海鮮である。だけど、この海鮮丼がすこぶる美味で驚いてしまった。去年のことである。

th_写真[1]

 鱒が入っている。アボガドが入っている。生野菜も入っている。そう、これは那須という土地柄を生かした海鮮丼なのである。イクラや海老は、少し遠いところから来るのかな?山の中でいただく海鮮丼。この意外性が最高だと思い、ひと口食べて、いやこれはやっぱりここでしか食べられないオリジナルだわとその味に感嘆する。

 今年もチェックアウトした後は、こちらで海鮮丼ランチを食べることは当然のように予定に入っている。私は、しつこい粘着質の女なのである。好きなもの、気に入ったものは、何度でも繰り返し食べる。好きになったら、めったに飽きない。

th_写真th_写真[2]

 しかし、万が一、メニューの刷新が行われていたらどうしよう。去年、これは通年メニューですかと聞いただろうか。聞いたような、聞かなかったような。不安になりながらメニューを見ると、あった!ほっと胸を撫で下ろす。ま、昼間とはいえ、今日は帰るだけだから、ワインも一杯行っちゃおう。

 一年ぶりの海鮮丼は相変わらずのゴージャスさであった。来年の山のシューレでも、最終日にいただこう。なじみのメニューをなじみのスタイルで食す。こういう習慣をいっぱい作っておくと、人生はどんどん楽しくなっていく。うん。

◎追記

写真[3]

二期倶楽部は豊かな自然の中にあるスモールラグジュアリーな滞在型オーベルジュ。自然と建築が一体になった施設そのものも素晴らしいし、インテリアも素敵だし、食事ももちろん良いのだが、ここのいちばんの魅力はやはり「人」であると思う。本当に心地よいサービスとは何か、滞在しているとそんなことをいつも考える。オーナーの北山ひとみさんがこんな素晴らしい本を書かれている。どんな経営にも明確な哲学というものが大事であることを気づかせてくれる一冊だ。

アマゾンで『人分けの小道』を購入する